千葉市の有機農園ベジカンの作業日記

野菜の収穫タイミングについて

当農園の野菜は「原則」出荷当日に収穫しています。

なぜ「原則」が付くのか?例外になるのはどんな時なのか?について当ページでお知らせしたいと思います。

 

農家研修を始めたばかりの頃、「全ての野菜は必ず当日収穫」にした方が、お客さんにとっても分かり易くて良いじゃないか、と思っていました。

しかし、実際に収穫、収穫した野菜を調整して詰め合わせて出荷、という作業を経験すると、「必ず当日収穫」に出来ない理由がある事が分かってきました。

 

理由①悪天候の日

大雨が降る(または予想される)場合は、当日収穫はしません。

これは単純に収穫作業がし難いからだけではなく、大雨で土がぬかるんでいる状態で畑に入ってしまうと、土を踏み固める事になり野菜の生育に良くないからです。

その為、翌日が大雨になる(または予想される)時は、予め前日に収穫を行います。

ただし、ブロッコリーなど鮮度が落ちやすい品目は、なるべく当日収穫するようにしています。

 

理由②厳冬期は野菜が凍みてしまうため

12月~2月頃になると、野菜が凍みてしまう日が出てきます。夜間に気温が下がり、朝は野菜の一部が凍みており、そんな時に収穫しようとすると小松菜などは茎がポキポキと折れてしまいます。

そこで日中気温が上がって野菜が回復してから収穫する事になります。

その為、夜間~翌朝にかけて気温の低下が予想される時は、出荷の前日に収穫をしています。

 

これ以外に当日収穫では無い品目がいくつかあります。

玉葱、ジャガイモ、里芋などの貯蔵性の高い野菜

これらの野菜は収穫後に鮮度が落ちにくいので、出荷に合わせて収穫するのではなく、それぞれの野菜の貯蔵に適したタイミングで収穫していきます。

 

●ゴボウ

ゴボウの収穫は土を掘り上げて行う為、非常に手間と時間がかかります。

また雨で土が濡れていると思うように作業できません。

その為、ゴボウの収穫は出荷の数日前から天気のいいタイミングを狙って行います。